岡本和久のFIWA／I-OWAメルマガ 2023.0615
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□■インベストライフ 2023年6月15日号のご案内■□
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今月のひとこと
人生後半に入って重要な出来事は、やはり定年とリタイアメントでしょう。定年とリタイアメントは違います。定年は終身雇用制度上の区切りです。「終身」と言っても生涯、その会社で働き続ける訳ではないので区切りをつける。つまり、「年」を「定める」、これが定年です。
リタイアメントは経済的な自立も含め「働きの時代」から「遊びの時代」へ移る準備ができたときです。これはあくまで自分で決めるものです。今後の生活のメドが立った。だから「ハッピー・リタイアメント」というのです。リタイアしたからといって社会と断絶するわけではありません。これまで同様、深く社会のさまざまな世代の人と関わります。
「定年」を迎えるがまだ「リタイア」には早い。多くの方がこれまでの知識や経験を生かして顧問となったりアルバイトしたりすると思います。これが「ポスト定年・プレリタイアメントの時代」です。そして更に「ポストリタイアメント」へとフェーズが変化していきますが、それぞれの局面で生きざまのプライオリティが変化していきます。
私は「しあわせ持ち」になるための「六つの富（ふ）」というお話をよくしています。幸せな人生に不可欠な六つの要素です。それらは「健康」「家族・愛する存在」「交友関係」「楽しみ、趣味」「社会貢献」そして、「金融資産」です。
では仕事とは何か。それは「お金」、「楽しみ」、「社会貢献」が合体したものです。前述の三つのフェーズで何が大切か、もちろん、個人によって異なると思いますが、私は以下のように考えます。
「働きの時代」はなんと言っても「お金」でしょう。もちろん、お金を稼ぐためには世の中のためになることをしなければなりません。ですから仕事を通じて行う社会貢献の結果として金融資産の形成が行われます。イメージで言えば半分がお金、社会貢献と楽しみが四分の一ずつというような感じでしょうか。
「ポスト定年、プレリタイアメント」の時代は、この三要素がほぼ三分の一ずつと言えるでしょう。そして「ポストリタイアメント」のプライオリティは楽しみと社会貢献です。それが「遊びの時代」、自分が一番楽したいことをしているとそれが世の中のためになるという時代に入るのです。
「五十、六十、花ならつぼみ 七十、八十、働き盛り 九十になって迎えがきたら 百まで待てと追い返す」
学生時代、当時、薬師寺の名物管長だった高田好胤先生がテレビで熱く語っているのを聞き、印象深く覚えています。今、「遊び盛り」の歳になって心に改めてしみる言葉です。七十から百歳は働き盛り、大いに世の中のために自分を役立たせるという「遊びの時代」が楽しみです。
要するに生きている目的は、良い世の中創りだと思うのです。これは人生最後の日まで変わりません。その結果、得られるものがお金だったり、楽しみだったり、自分が役立っているという喜びだったりするのです。最近、FIRE（Financial Independence, Retire Early）という言葉がよく言われますが、大切なことは底流にある自分という個人の社会における役割を忘れないということではないかと思います。
（岡本 和久）
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FIWAマンスリー・セミナ講演より（講演1）
鎌倉投信の未来像を語る～意志あるお金のつながりから生まれる社会創発への挑戦～
講演：鎌倉投信株式会社 代表取締役社長 鎌田 恭幸氏
レポーター：赤堀 薫里
鎌倉投信では経営理念を「志」という言い方をします。「3つの和」を育む運用会社でありたいという考えを持っています。お金や投資は、いろいろなものにつながっていく、良くも悪くも非常に便利なものです。金融が本来担うべき、お金の循環を通じてよりよい社会がつながっていく金融の在り方を目指していこうと考えています。金融が大きな力を持って経済社会を動かしていくというよりも、経済社会を豊かにする水脈のような立場でより良いものをつないでいく。結果として社会も個人のお客様を豊かに反映していく。これは、私たちが目指している理想像です。
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FIWAマンスリー・セミナー講演より（講演2）
ある外資系資産運用会社の経営とビジネス戦略～個人的体験談～
講演 FIWA理事長 岡本 和久 CFA, FIWA
レポーター 赤堀 薫里
今日のお話は2つあります。ひとつはアメリカでインデックス運用がどのように誕生してどのように成長したのかその過程。その推進役になったのがBGIという会社です。2番目は、その会社で私がどんな体験をしたのか、ビジネス戦略や経営戦略、人事政策についてのお話です。
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知って得する、ちょっと差がつく トリビア・コーナー
トリビア研究家 末崎 孝幸
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FIWA認定会員 投稿コーナー
5月12日開催 第63回FIWA（R)サムライズスペシャル 「顧客本位ってなんだ」ご報告 その1
寄稿：FIWA（R)副理事長 岩城 みずほ
なぜこのセミナーを企画したのかについて記します。
一言で言えば、それは、もっと本気で「顧客本位の業務運営」について考えませんかと呼びかけたかったからです。FIWA（R)は2019年12月創設以来、顧客本位の重要性を訴え続けてきました。消費者・生活者のみなさんに、顧客本位でないアドバイスやセールスが自分たちの資産形成にどれほどマイナスになるのかを知ってほしいと言い続けています。私たちのミッションは2つです。
◉真に相談者に忠実で独立したアドバイザーを育成する
◉お金に対する正しい知識を生活者に提供する投資教育を行う
顧客本位の目的は「国民の長期的な資産形成を支援すること」です。生活者が「顧客本位」を十分理解することで、「顧客本位のビジネスモデルを構築できない金融機関は生き残れなくなる」と思います。国民に信用されなくなるからです。私は、「顧客本位の金融機関やアドバイザー」が行っていることを、国民や企業が知り、評価されてますます成長していくことが重要だと考えます。逆に言えば、顧客のためにならないビジネスモデルは生き残れなくなると思います。
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FIWA認定会員 投稿コーナー
5月12日開催 第63回FIWA（R)サムライズスペシャル 「顧客本位ってなんだ」ご報告 その2
寄稿：FIWA（R)理事 小屋 洋一
第2部では、第一部の講演に続き北國銀行さん、京都信金さんの担当者も交えてのパネルディスカッション。北國銀行さんも、京都信金さんも、担当者が顧客目線であるのは、今では文化的にも当たり前になってしまったが、当初は変革についていくのが大変だったという話が印象的でした。それでも、やはりトップの頭取、理事長が率先垂範して、行動で正しいことを示し続けてくれたので、両社とも変革を実行することができたという話で、やはりトップの姿勢というものが改めて大切なのだと感じました。
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FIWA動画紹介（FIWAみんなのお金チャンネル）
● DIY資産運用講座 第二回 株式会社と金利を学ぶ
● いまは本当にアクティブ運用の時なのか
● セゾン投信と中野さんの解任について
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インベストライフ・アーカイブより
和風について語ろう ～ 日本人に合った投資とは？ ～
今日は（2010年12月28日）、かねてから日本学という分野を研究している伊藤宏一さんと、行動ファイナンスに「和風」という概念を導入して新しい分野を開拓されている山口勝業さんをお招きして、「和風」ということについて大いに語り合ってみたいと思います。ちょうど私も、2011年1月に『賢い芸人が焼き肉屋を始める理由＊投資嫌いのための和風資産運用入門』という本を出版いたします。今月、来月と二回に分けてお二人のご意見を聞くのが非常に楽しみです。
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基本ポートフォリオのパフォーマンス
出所：イボットソン・アソシエイツ・ジャパンがMorningstar Directにより作成。
5月のパフォーマンスは4資産成長型が1.36％、2資産成長型が0.98％のパフォーマンスでした。
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投信データ・ウォッチ
出所：MorningstarDirect のデータを用いてイボットソン・アソシエイツ・ジャパンが作成。
直販系ファンド：2023年5月末の運用状況
直販系ファンドの5月末の運用状況をリストアップしていただきました。セゾン・グローバルバランスファンド (セゾン投信)、さわかみファンド (さわかみ投信)、セゾン資産形成の達人ファンド (セゾン投信)、ひふみ投信 (レオス･キャピタルワークス)、結い 2101(鎌倉投信)などのデータを紹介していただきました。
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● 次回のFIWA(R)通信「インベストライフ」の配信は2023年7月18日です。
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FIWA（R)からのお知らせ・セミナー予定
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第213回FIWA（R)マンスリー・セミナー
開催形式： On Line 主催担当： 赤堀 薫里
開催日時： 6月18日(日) 12:30～15:30
講演・講師：
講演1：岡本 和久 (60分) 「ビジョンとリーダーシップ」
講演2：龍谷大学教授 竹中 正治氏 (60分) 「インフレ率アップが日本企業のROE、PBR、株価を押し上げる～日経平均3万円定着は2024年か」
備考： お申込みは以下のサイトにて承ります
第64回FIWA（R)サムライズ勉強会
開催形式： ハイブリッド 主催担当： 岩城 みずほ
開催日時： 6月22日（木） 19:00～20:45
会場： 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3‐21
ちよだプラットフォームスクウェア 地下1階002
講演：
10月から始まるインボイス制度 そもそも消費税は「預り金」なのか？インボイス制度の導入から見る「消費税」という税法制度への疑問
講師： 税理士・社会保険労務士 眞﨑 正剛（まさき せいごう）氏
主催： NPO法人 みんなのお金のアドバイザー協会
お申込先： https://somerise.net/2023/05/15/1722/
第214回FIWA（R)マンスリー・セミナー
開催形式： On Line 主催担当： 赤堀 薫里
開催日時： 7月16日(日) 12:30～15:30
講演・講師：
講演1：岡本 和久 「投資のコストと資産運用業界の構造」
講演2：Consulting Office 桑瀬 登起子氏 （司法書士／終（つい）のデザインサポーター）
「終（つい）のデザインを ４つのマトリクスで考える・相続登記に関する改正のポイント」
備考： お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります
参加費： 3300円
第65回FIWA（R)サムライズ勉強会
開催地： 東京 主催担当：岩城 みずほ
開催日時： 7月28日(金) 19：00～20：45
会場： 教室とZoomによるハイブリット開催
講演・講師：
今ならつくれる明日の安心～投資シミュレーションでわかる世代別新NISA・iDeCo徹底活用法～
竹中正治（たけなかまさはる）氏
龍谷大学経済学部教授（アメリカ経済論、国際金融論）
岩城みずほ（いわきみずほ）
CFP（R)️/社会保険労務士/FIWA（R) /MZ Benefit Consulting 株式会社代表取締役
主催： NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会
お申込先： https://somerise.net/2023/06/15/1736/
第215回FIWA（R)マンスリー・セミナー
開催形式： On Line 主催担当： 赤堀 薫里
開催日時： 8月20日(日) 12:30～15:30
講演・講師：
講演1：岡本 和久 「ウォール街のランダムウォーカー」を読みとく第１回（全４回）
講演2：代表取締役会長CEO 中野 晴啓「私が目指したい資産運用業界の理想」
備考： お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります
参加費： 3300円
マネーマネーマネー for you
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FIWA presents 「マネーマネーマネーfor you」 始まる
金融商品の販売にかかわらない独立系アドバイザーが集まっていNPO法人みんなのお金のアドバイザー協会（FIWA）で、新しくポッドキャスト配信を始めました。ポッドキャストとは、後からいつでも聞くことができるラジオのようなものです。今後はFIWA会員のゲストトークも予定しています。
パーソナリティは小屋と、キャサリンとナンシーの3人が務めています。お金に関するさまざまな気になることを楽しく語っています。40代の子育て中の3人が幅広くFIWAのことを知ってもらうために、頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。
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