岡本和久のFIWA/I-OWAメルマガ 20230915
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今月のひとこと
「お金の呪縛」から解き放されること
私は人生の目的を「幸せ持ちになること」と定義しています。お金持ちになることでも、出世することでも、有名になることでもない。とにかく幸せ持ちになることです。
そしてその幸せ持ちになるために、6つの富（資産）ということを常々お話ししています。順不同ですがそれらは心身の健康であり、家族など愛する存在、友達と交友関係、楽しみや趣味、社会貢献、そして金融資産です。これらがバランスよく大きく広がっているほど幸福度は高いと思います。
一般に資産というとお金や物的な財産と考えがちですが、これら六つのすべてがお金と同様の資産であることを知る必要があります。ある意味、「お金の呪縛から離れる」ということが、私はとても大事だと思っています。
私は人生の3つのステージというお話もしています。まず、学びの時代、人的資産の形成期です。そして2番目の働きの時代、就職して、徐々に知識、経験、倫理観を備えた本当のプロになっていく時代です。最後の3番目が遊びの時代です。自分が心の底から楽しいことをしていると、それがそのまま世の中のためになり、社会に対するご恩奉公の時代です。
資産運用については、私は資産形成と資産活用があるといつもお話しています。資産形成は、就業中の人が現在得ている所得の一部を、将来の自分のために増やしていく。資産活用は、形成した資金を生活費のために取り崩しながら同時に運用を続けていく。そのようなものだというふうにいつもお話をしてきました。
しかし、私自身、「資産＝お金」という既成観念に囚われていたのではないか気づいたのです。資産形成、資産活用というときの資産という言葉は決して金融資産だけではないということです。最初に述べた6種類の資産すべてです。
例えば、資産形成時代には健全な心身を作るための投資。そして家族とか愛する存在、ペットなどに対して愛情を注ぐ喜び、楽しい温かい思い出という資産を形成する。交友関係を広げ、趣味を深める。また、社会貢献を通じて人々の役に立つことの喜びを知る。お金もゆっくりと価値の増加を眺める。
そうして、資産活用の時代には全体のバランスを大切にしながら、生活のための資金を取り崩していく。資産形成の時代に培った資産を活用しながら、豊かで幸せな生活を送っていく。そのように考えてくると、お金というのは大事ではあるがすべてではない。
資産＝お金、そろそろ、そんな発想から抜け出すべき時期ではないかと思います。私は日本全体がとても貧しかった昭和20年代、少年時代を過ごしました。でも、空から爆弾が降ってこない、衣食住すべてが本当に貧しかった。でも、みんな平和であることだけで明るかったのです。映画「三丁目の夕日」の世界ですね。
その時代に戻るべきだとは言いませんが、そういう割り切った意識。人生の目的は幸せ持ちになることだ。投資をして金融資産のみを増やすことではない。それだけが人生の目的だったらこんな寂しいことはないでしょう。資産所得倍増は良いことです。でもここでいう資産は最初に述べた資産全体をしあわせにするすべての資産であるべきだと思います。（岡本和久筆）
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FIWAマンスリー・セミナ講演より（講演1）
近時の相続関連法関連の改正ポイント＆終のデザインを4つのマトリクスで考える
講演：桑瀬 登起子氏
レポーター：赤堀 薫里
『相続』の大事な点が変更になっていることをご存知ですか？人生100年時代。2019年くらいから民法、相続法関係が改正になっています。ただ、相続といっても亡くなってからの話です。でもその前に考えることや、やることはたくさんあります。主体的に自分事として終のデザインをしていくということをどうすればいいのか。それが講演者である私の問題定義です。
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FIWAマンスリー・セミナー講演より（講演2）
講演 FIWA理事長 岡本 和久 CFA, FIWA(r)
レポーター 赤堀 薫里
我々生活者が投資をするには関係先として、金融商品を売る販売会社、証券会社などがあります。投資信託の場合、投信の運用会社に加え、さらに投資先の企業があります。そのすべてのレベルで費用が掛かっています。それが我々の持っている退職後のための資金の流出につながっているという事実。これを知っておくべきだと思います。
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FIWA認定会員 投稿コーナー
特別支援教育と一般的な教育との違い
NPO法人お金で学ぶさんすう(r)
代表理事 住山 志津枝 CFP, FIWA(r)
＊FIWAは金融商品の販売を行わないアドバイザーに与えられる称号です(以下、同）
私はFIWA(r)会員として「生活者」である障がいのある子どもたちのお金の教育活動を行っています。最近は一般の子どもたち向けにお金の教育を行う方から、障害のある子への対応についてご質問をいただく機会が増えています。FIWA通信インベストライフ2023年4月号でも、高校生向けのお金の学習で「銀行」をテーマにした場合、特別支援教育と一般的な教育とでどのような違いがあるのかを紹介しました。今回は特別な支援が必要な子どもたちの大まかな特性やその対応を事例で紹介します。
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FIWA認定会員 投稿コーナー
明治からの株式市場2 ～目先の価格変動に惑わされない視座のために～
寄稿：FIWA(r)理事長 岡本 和久 CFA, FIWA(r)
長期的な株価指数の大きな価値はその背景にある歴史を知ることで投資判断の貴重な情報が得られると言うことです。前回、紹介した株価チャートを再度、ご覧ください。明治から終戦までと、戦後の株価の動きが似ていることがわかります。その理由をいろいろ考えてみると、日本国という国にもライフサイクルがあるのではないかと気づきました。(この記事は投資信託事情に2023年4月号～6月号まで三回にわたって寄稿したものです。出版元のイボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社の了解を得て掲載させていただきます。)
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FIWA動画紹介（FIWAみんなのお金チャンネル）
毎月第二水曜にDIY資産運用講座をYouTube 「みんなのお金チャンネル」で公開しています。
各回、10～30分程度を考えています。お役に立てればうれしいです。質問もご遠慮なくどうぞ。
● 一生使える投信の選び方（FIWAみんなのお金チャンネル）
● 資産運用の基本はお金を守ること(みんなのお金チャンネル 岡本 和久）
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インベストライフ・アーカイブより
しなやかな日本論 第一回 ラッコとJAPANS
千葉商科大学大学院教授 伊藤 宏一氏
一昨年春、北海道の釧路川にラッコが迷い込んできて話題になった。とてもかわいいしぐさで、貝をかち割って食べる。「rakko」は元来アイヌの話言葉だった。それを日本語で「ラッコ」といい、中国に入って「臘虎」という中国語になったのだと思われる。漢字が中国から日本に入って「かな」や「カタカナ」ができたわけだが、アイヌの話言葉が中国語になるのは興味深く、その独自の文化性は世界にキラリと光っている。（インベストライフ 2011年1月号より）
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基本ポートフォリオのパフォーマンス
出所：イボットソン・アソシエイツ・ジャパンがMorningstar Directにより作成。
8月のパフォーマンスは4資産成長型が0.29％、2資産成長型が0.35％のパフォーマンスでした。
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投信データ・ウォッチ
出所：MorningstarDirect のデータを用いてイボットソン・アソシエイツ・ジャパンが作成。
直販系ファンド：2023年8月末の運用状況
直販系ファンドのトップ14の2023年8月末の運用状況を紹介していただきました。純資産額トップ5はセゾン・グローバルバランスファンド（セゾン投信）、さわかみファンド（さわかみ投信 ）、セゾン資産形成の達人ファンド（セゾン投信 ）、ひふみ投信（レオス・キャピタルワークス）、結い 2101（鎌倉投信）でした。
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● 次回のFIWA(R)通信「インベストライフ」の配信は2023年10月16日です。
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FIWA（R)からのお知らせ・セミナー予定
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FIWAマンスリー・セミナー #216
開催形式 On Line
主催担当 赤堀 薫里
開催日時 9月17日 12:30～15:30
講演・講師
岡本 和久「ウォール街のランダムウォーカー」を読みとく第2回「プロの投資家の成績表～テクニカル分析とファンダメンタル分析」
経営･金融コンサルティング/福岡大学非常勤講師 津曲 真樹 「金融経済教育が目指すもの」
備考 お申込み受付中
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FIWAマンスリー・セミナー #217
開催形式 On Line
主催担当 赤堀 薫里
開催日時 10月15日 12:30～15:30
講演・講師
岡本 和久「ウォール街のランダムウォーカー」を読みとく第3回「新しい投資のテクノロジー～FIWA(r)リスク・リターン・相関、CAPMと行動ファイナンス」
長期投資家 澤上 篤人氏「資産運用業界のチャレンジ？大きく変る投資環境？(仮)」
備考 お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります
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FIWAマンスリー・セミナー #218
開催形式 On Line
主催担当 赤堀 薫里
開催日時 11月19日 12:30～15:30
講演・講師
岡本 和久「ウォール街のランダムウォーカー」を読みとく第4回「ウォール街の歩き方～財産の健康管理、インフレ、ライフサイクル、三つのアプローチ」（全４回）
東京海上アセットマネジメント チーフストラテジスト 平山賢一氏 「インフレ、日銀政策、ETFなど（仮）」
備考 お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります
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FIWAマンスリー・セミナー #219
開催形式 On Line
主催担当 赤堀 薫里
開催日時 12月17日 12:30～15:30
講演・講師
岡本 和久「ウォール街のランダムウォーカー」を読みとく第5回「兜町、散歩の仕方」（最終回）
代表取締役社長 兼 最高運用責任者 伊井 哲朗氏
「世代を超える30年目線で歩み続ける（仮）」
備考 お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります
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FIWA presents 「FIWAみんなのお金チャンネル（YouTube)」配信中
岡本和久のDIY資産運用講座など過去、現在の動画をご覧いただけます。
FIWAみんなのお金チャンネル - YouTube
お金や投資にまつわる話を、毎週水曜日、一回5分程度で紹介する
NPO法人 みんなのお金のアドバイザー協会～FIWA®がお送りします。
お金に関するさまざまな疑問に対するヒ…
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FIWA presents「マネーマネーマネーfor you」開催中
金融商品の販売にかかわらない独立系アドバイザーが集まっていNPO法人みんなのお金のアドバイザー協会（FIWA）で、新しくポッドキャスト配信を始めました。パーソナリティは小屋と、キャサリンとナンシーの3人が務めています。
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発行・編集：NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会～FIWA（R)」
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