岡本和久のFIWA/I-OWAメルマガ 20221215

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□■ 岡本和久のFIWA/I-OWAメルマガ
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今月のひとこと

2022年も残り少なくなってきました。コロナとロシアのウクライナ侵攻に、そして円安にといろいろあった一年でした。兜日本株価指数のグラフを見ていると、この一年もまた小さなギザギザの一つということになるのだろうと思います。

「常に楽観的であれ」というのは多くの投資のグルの残している言葉です。それは結局、いろいろな自然による、あるいは人的な災害などが起こっても長期的に見れば結局、人類はより良い生活を望み、それが経済成長となり、株式会社の価値を高めていくからでしょう。そして株価は短期的には恐怖と欲望を反映して大きく変動しますが、長期的には価値の周辺を変動している。経済が成長するということは、変動の中心点が上昇しているということです。

しかし、ひとつの企業、産業、国家を個別に見れば栄枯盛衰はつきものです。安定的に経済が成長するのは全体です。今まではこの企業、今後はこのテーマ、次はこの国と人気になるところを追いかけてもうまくいくものではありません。要するに「全部入り」を持っていればいい。つまり、世界に分散されたポートフォリオを長期に保有すればよい。売買で利益を積み上げるのではない、保有して価値が増えていくのを見ていればよい。

大きなバケツにたくさんのホースから水が流れ込んでいる。しかし、ある時、あるホースは大量の水を出しているが別のホースはポタポタと水が出る程度。しかし、大量の水を出していたホースがしばらくすると水の出が悪くなる。ポタポタと水の出ていたホースの水は少しずつ増えている。しかし、別のホースから大量の水が出始めた。

それを先回りして常に一番水が出るホースから水を汲もうとしても、それは無理というもの。要するにバケツ全体を持っていればどこかのホースから水が供給されバケツの水は増え続けるのです。長期・分散投資というのはそういうものです。

年末、年始、いつもの喧噪から離れて静かに心を落着かせ、長く広い視座で世の中をながめてみることは資産運用にとっても良いことだと思います。お休み期間、毎日、10分でいいので目を閉じて心を静める習慣を始めてはどうでしょう。信じがたいかも知れませんが、これは長期投資にとても役立ちます。

伝説の投資のグル、ジョン・テンプルトン卿は投資で成功するためには「雑事を離れること、富を人々と分かち合うこと、そして、祈る(観想、瞑想)こと」と述べています。ぜひ、この言葉を噛みしめて投資に活かしてください。どうぞみなさま、良いお年をお迎えください。
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● インベストライフ 2022.12.15号が公開されました。以下のサイトでお読みいただけます。スマホにも対応しています。お楽しみください。
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FIWAマンスリー・セミナー講演より
日本におけるサステナブル投資発展の系譜~SRIからESG投資へ
講演:立教大学21世紀社会デザイン研究科 特任教授 河口 眞理子氏
レポーター:赤堀 薫里

日本のサステナブルファイナンスは、3つのフェーズがあると思っています。90年代から2005年までは黎明期、SRIが誕生しました。2005年から2015年、これは定着から準備期間。そして2015年からは離陸ということになりました。
資本主義の再定義がアメリカではすでに起こっています。ビジネス・ラウンドテーブルが定義したのもですが、1997年に企業の目的は株主のため『企業は一義的に株主のために存在すると』と言っていたのものが、2019年には『ステークホルダーのためである』と変ってきている。顧客、従業員、サプライヤー、地域社会、環境、サステナブルなビジネス。最後に株主に対して長期的な企業価値を提供するという順番に変わってきています。
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FIWAマンスリー・セミナー講演より
東インド会社に学ぶ株式会社の原点
講演 岡本 和久 CFA, FIWA
レポーター 赤堀 薫里

最近はESGやSDGsという言葉を非常によく聞きます。その源流となる株式会社はどういうものなのか。株式会社は非常に長い変遷を経て今日の姿になってきています。ESGに到達するまでのお話をします。
17世紀の初めにオランダやイギリスで東インド会社が生成され、大きく成長して、消滅していく過程の中で株式会社という制度がだんだん固められていきます。そして今や、株式会社なしに資本主義経済は成り立たないほどになっています。しかも、株式会社はますます生活者全体が保有するという側面が強くなっています。
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知って得する、ちょっと差がつく トリビア・コーナー
トリビア研究家 末崎 孝幸
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FIWA認定会員 投稿コーナー
金融教育を公教育に K&Nの活動10年を振り返って
寄稿:FIWA(R)正会員 金融教育実務家 西岡 奈美

普段の活動は「キャサリンとナンシーの金融教育」という名前で、キャサリン(竹内かおり氏)と二人一組で子ども向けに金融教育を行っています。ファイナンシャルプランナーが「お金のお医者さん」と言われることから、キャサリンはブルー、ナンシー(私)はピンクの白衣を着て、主に公立小中学生向けにお金の授業を10年にわたり提供してきました。二人一組の活動実績は現在360を超え、最近は企業案件も増えてきています。
二人一組の活動であることから、普段は二人で一つの物を執筆することが多いのですが、今回は私ナンシーから見た「キャサリンとナンシーの金融教育」の10年間の道のりと、これからの目標を書き記したいと思い、筆を執ることにしました。お付き合いいただければ幸いです。
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FIWA(R)理事リレー投稿
さまざまな運用手法
聞き手:FIWA(R)協会理事長 岡本 和久CFA, FIWA(R)

資産運用で絶対に必要なのが「理論的に正しく、実証的に有効である」ことです。運用手法は大きく分ければ計量的アプローチによるプロセス運用と人間の判断に依存するジャッジメント型があります。
ジャッジメント型にはファンダメンタル・アプローチとチャート分析によるテクニカル・アプローチがあります。
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インベストライフ・アーカイブより
大貫章氏に聞く 報徳仕法に学ぶ二宮尊徳の思想 (聞き手:岡本和久)

大貫:農協さんなどにも出かけて行って「協働」ということを勉強したりしていたら、たまたま、二宮尊徳の「芋こじ」という言葉に出合った。非常に興味を持ち「そういえば小田原に二宮神社があったな」と思い出し、そこを訪問して資料を集めたりしました。神社で紹介された博物館で5泊6日の研修があることを知り、早速参加しました。そこで佐々井典比古先生という方と出会ったのです。
岡本:運命的な出会いですね。
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FIWA(R)動画紹介 岡本 和久 CFA, FIWA(R)

こうしてインデックス運用は進化してきた(FIWAみんなのお金チャンネル)(FIWAみんなのお金チャンネル)(20:55)
BGIに見る成長と成功を導いた投資と経営の哲学(FIWAみんなのお金チャンネル)(26:50)
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基本ポートフォリオのパフォーマンス
出所:イボットソン・アソシエイツ・ジャパンがMorningstar Directにより作成。

11月のパフォーマンスは4資産成長型が0.18%、2資産成長型が-0.32%のパフォーマンスでした。
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投信データ・ウォッチ
出所:MorningstarDirect のデータを用いてイボットソン・アソシエイツ・ジャパンが作成。

今回は直販ファンドの11月末の運用状況をリストアップしていただきました。さわかみファンド(さわかみ投信)、セゾン・グローバルバランスファンド(セゾン投信)、セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)、結い2101(鎌倉投信)Fなどのデータを紹介していただきました。
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● 次回のFIWA(R)通信「インベストライフ」の配信は2022年12月15日です
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FIWA(R)からのお知らせ・セミナー予定
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FIWA(R)マンスリー・セミナー #207
開催形式 : On Line
主催担当 : 赤堀薫里
開催日時 : 12月18日(日) 12:30~15:30
講演・講師: 岡本 和久 「資産運用アドバイスへのポートフォリオ分析ツール活用法」
イボットソン・アソシエイツ・ジャパン会長 山口 勝業氏「金融考古学(financial archaeology)」
備考: お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります

https://happymoney.stores.jp/

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FIWAサムライズ勉強会 #59
開催日 12月22日(木) 開催時間 19:00~20:45
会場 On Line
講演 新しいNISAの制度について徹底解説
講師 金融庁 総合政策局 総合政策課 金融税制調整官
今井 利友 氏(FIWAアドバイザリー・ボード・メンバー)
参加費 一律1100円(実費相当)、学生無料
備考 主催:NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会
お申込先:https://somerise.net/2022/11/26/1544/
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FIWA(R)マンスリー・セミナー #208
開催形式 On Line 主催担当 赤堀 薫里
開催日時 1月15日(日) 12:30~15:30
講演・講師 岡本 和久 「カントリー・ライフ・サイクルを考える」
ブーケ・ド・フルーレット代表 馬渕 治好氏
「2023年、どうなる世界の経済と金融市場」
備考 お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります

https://happymoney.stores.jp/

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FIWA(R)マンスリー・セミナー #209
開催形式: On Line
主催担当: 赤堀 薫里
開催日時: 2月19日(日) 12:30~15:30
講演・講師 : 岡本 和久  「これだけは知っておきたい投資理論」
フィンウェル研究所代表 野尻 哲史氏「未定」
備考: お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります

https://happymoney.stores.jp/

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