岡本和久のFIWA/I-OWAメルマガ 20230315

岡本和久のFIWA/I-OWAメルマガ

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今月のひとこと

物価の上昇が大きな話題になっています。先行しているアメリカなどでは、物価上昇も少しずつ沈静化し金利も徐々に低下に向かうのではという見方もあるようです。私はエコノミストではありません。ですから以下は証券市場に50年以上いて感じている直感的なコメントです。そう思って読んでいただければありがたいです。

私が大学生だった1960年代後半、Creeping Inflationということがよく言われました。「忍び寄るインフレ」という意味です。ジワジワと世界的に物価が上昇していました。それが70年台初頭の石油危機で物価はタガがはずれたように上昇します。70年台の最後には第二次オイルショックまでありました。

80年台は10年以上に渡るインフレ的環境が終息する時代でした。後半には日本で株式や不動産のバブルが起こりました。90年台になり日本のバブルが崩壊、デフレ体質が定着しました。金利も低下、ゼロ、マイナスと低下を続けました。2000年にはアメリカのITバブルも終焉を迎え、グローバルな金融危機を回避するために低金利政策、流動性の増加が世界中で行なわれました。そしてその流動性が次のバブルを生み出す。そしてまた金融緩和が進む。そんな展開が続きました。

確かに現在の物価上昇はコロナの問題、ウクライナ紛争の問題などがきっかけになっているのは事実ですが、もう少し長い時間軸で見ると、再びインフレ的な圧力と共生する時期に入っているのではないかと感じます。目先のインフレが終息しても超低金利・デフレの時代に戻るのではなく、基調としてマイルドなインフレが続く時代になっているような気がします。

ゼロ金利、マイナス金利から正常な水準修正は起こるでしょう。ですから異常な低金利の時代は終わりつつあるのではないでしょうか。株式の価値は企業の資産ですからインフレ下では株式の名目価値は増加します。一方、債券は企業にお金を貸していることですから、インフレになればその名目価値が低下します。金利が上昇したから債券が良いというのではなく、そのような点も考慮して資産の配分を考えることが必要な時代ではないかと思います。(岡本 和久)

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FIWAマンスリー・セミナ講演より(講演1)
ブーケ・ド・フルーレット代表 馬渕 治好氏
レポーター:赤堀 薫里

2023年、どうなる世界の経済と金融市場~2023年前半は暗雲、後半好天へ

循環的な景気や、マーケットのアップダウンということでは、今年の前半は暗雲。株価が下がったり、外貨安円高の方向に動いたりと思っています。今年の後半は好天。株価は上がり始めて、外貨高円安に向かうだろうと想定しています。

なぜ今年の前半株安、外貨安ということが起こるのか。それはアメリカ経済がリセッションに入る可能性が高いと見込んでいるからです。これは利上げを行ってきたからです。インフレを退治するために景気の悪化という犠牲は生じるものの、モノやサービスに対する需要を抑え込んでインフレを退治するという政策をとっているので、ある意味連銀の狙い通りアメリカ経済が悪化すると考えています。
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FIWAマンスリー・セミナー講演より(講演2)
計量分析ツールの使い方
講演 FIWA理事長 岡本 和久 CFA, FIWA
レポーター 赤堀 薫里

兜株価日本株価指数にみる現代の日本の立ち位置

昨年の8月に発表した兜日本株価指数から、今年に至るまでの145年間にわたる日本の株価指数のチャートを見ることで、背後にある歴史を学ぶことができます。

長期チャートをよく見ていると戦前と戦後の形がよく似ていることに気付きます。なぜこのような似たパターンが生じるのかというと、私はライフサイクルが国にもあるのではないのかと考えます。個人にも製品にも企業にも産業にも国家にもライフサイクルが存在する。同じように国にもそれがあるのではないか。
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知って得する、ちょっと差がつく トリビア・コーナー
トリビア研究家 末崎 孝幸
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FIWA認定会員 投稿コーナー
FIWA(R)協認定正会員 中野 靖之
てらこややすべえ株式会社代表取締役 金融教育家

私の保有銘柄紹介(株主優待関係編)

私は株主優待というものがひどく好きである。世の経済学者や、賢いファイナンシャルプランナーの方々は、株主優待は公平ではないから廃止すべきとか、資産運用にそういった邪な考えは必要ないとか、いろいろ言うのだけれど、我、関せず。株主優待を愛している。

私は2020年の3月、京都大学の経営学修士の学位を授与されたのだが、修了時に書いた論文は株主優待に関するものであった。「クオカード・ギフトカード」、「カタログギフト」、「自社店舗など特定の店舗で使える金券」、「自社製品などの物品」の4種類に株主優待を分類し、それぞれ、個人投資家の銘柄嗜好の関係性がどうなっているのかを分析した。それくらい株主優待を愛している。
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FIWA動画紹介(FIWAみんなのお金チャンネル)

● コントロールできること、できないこと(FIWAみんなのお金チャンネル)

● 世界株か、成長国株か?(FIWAみんなのお金チャンネル)
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FIWA(R)理事リレー投稿
FIWA(R)理事 石津 史子
CFA(R)️/FIWA(R)️

上方軍談三部作が8年掛けて遂に完成

「本気?」「ほんまや。できる人があればええねんけど。」
緑内障で一部視野が欠けて精神的ダメージを受けていた夫が、ポツリ、太閤記をはじめから終わりまで講談で聴いてみたい!と言った。それは、おぎゃーと生まれて亡くなるまでの一部始終のことかと半信半疑でたずねたら、「そうや」という。  実はこれが、その後8年におよぶ講談音源収録の始まりだった。

(岡本コメント:大きな仕事ってやはり8年ぐらいは掛かるんですね。兜日本株価指数は6年掛かりました。FIWAのビジョン達成はまだ3年、いよいよこれからが本番です!)
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インベストライフ・アーカイブより

三原 敦雄氏、澤上 篤人氏、岡本 和久
合計200歳が語り合う「100年に一度の金融危機」は、一体何だったのか?(前半)

三原敦雄さんは辛口の経済評論家として有名でしたが、2011年2月8日、急性肺炎のため逝去されました。73歳という年齢でまだまだ、ご意見番として活躍をしていただきたかった方です。略歴をご紹介しますと、1959年日興証券入社、ロサンジェルス支店長を経た後で80年に独立し、(株)インパルス設立。99年東証ペン文化賞受賞。生前の三原さんのコメントを澤上さんと伺った対談です。いまでも新鮮なコメントが一杯です。ぜひ、ご一読を。

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基本ポートフォリオのパフォーマンス
出所:イボットソン・アソシエイツ・ジャパンがMorningstar Directにより作成。

2月のパフォーマンスは4資産成長型が1.40%、2資産成長型が1.52%のパフォーマンスでした。
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投信データ・ウォッチ データ待ち
出所:MorningstarDirect のデータを用いてイボットソン・アソシエイツ・ジャパンが作成。

上位直販ファンド

国内で購入可能なETFの2月末の運用状況をリストアップしていただきました。セゾン・グローバルバランスファンド(セゾン投信)、さわかみファンド(さわかみ投信)、セゾン資産形成の達人ファンド(セゾン投信)、ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)、結い2101(鎌倉投信)などのデータを紹介していただきました。
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● 次回のFIWA(R)通信「インベストライフ」の配信は2023年4月17日です。
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FIWA(R)からのお知らせ・セミナー予定
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第210回FIWA(R)マンスリー・セミナー

開催形式          On Line
開催日時          3月19日(日) 12:30~15:30
講演・講師        岡本 和久 「個人投資家のためのコア・サテライト戦略」
作家 板谷 敏彦氏「コレキヨの人生と株価指数」
備考     お申込みは以下のサイトにて承ります

https://happymoney.stores.jp/

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第211回FIWA(R)マンスリー・セミナー #211

開催形式          On Line
開催日時          4月16日(日) 12:30~15:30
講演・講師        岡本 和久 「私が外資で体験した経営手法と人事制度」
鎌倉投信 代表取締役社長 鎌田 泰幸氏 「鎌倉投信の未来像を語る」
備考     お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります

https://happymoney.stores.jp/

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FIWAサムライズ #62
開催形式 ハイブリッド 主催担当 岩城みずほ
開催日時 4月20日 19:00~20:45
会場 ハイブリッド
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3‐21
ちよだプラットフォームスクウェア 地下1階002
講演・講師 共同通信社編集委員 橋本 卓典
『NISA拡充で資産運用振興が期待される今だからこそ、日米の資産運用史、知られざる秘話から資産運用革命の課題と展望を考えたい』
備考 お申込み方法は以下をご参照ください

FIWAサムライズ勉強会について | FIWA Somerise Project Japan

FIWAサムライズ勉強会は、「some(いくつかのものが)rise(上る)でサムライズ」みんなが一緒にステップアップしていけたらいいな、との思いで開催している良質な勉強会…

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第212 FIWA(R)マンスリー・セミナー

開催形式          On Line
開催日時          5月21日(日) 12:30~15:30
講演・講師        岡本 和久 「なぜ瞑想がよい投資成果を生むのか」
ガンガー総合研究所 代表取締役社長 藤井 義彦氏 「自分を活かし、社会に貢献する(活私奉公)と人生設計」
備考     お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります

https://happymoney.stores.jp/

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