岡本和久のFIWA/I-OWAメルマガ 20230815
岡本和久のFIWA/I-OWAメルマガ
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□■ 岡本和久のFIWA/I-OWAメルマガ
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岡本和久がFIWAとI-OWAを通じて行っている活動をご紹介します。
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□■インベストライフ 2023年8月15日号のご案内■□
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今月のひとこと
私は投資を実際にしている人、興味を持つ人には4つのタイプがあるのではないかと思っています。投資家は自分がどのタイプか、アドバイザーは相談者がどのような立場か、それをしっかり知っておくことが投資で成功する鍵だと思います。
順不同ですがタイプ1の投資家はいわゆる富裕層。こういう人は普通、証券会社とか銀行ががっちり押さえていて、その人たちの言いなりになっているのが普通のように思います。外部に税理士さんをお願いしているのが普通でしょう。このグループには本来、ホンモノのアドバイザーがもっともっと入っていくべきだと思います。欧米などでは個人企業的なアドバイザーが代々、ファミリーに仕えているケースが多いように思います。
2番目のタイプは、何かの理由によって最近まとまった資金が入った人。例えば退職金、相続、中には宝くじが当たったということもあるかもしれません。私はこのタイプを湧き水ならぬ「湧き金タイプ」と呼んでいます。これは金融機関がもっとも群がる人たちです。湧き金に酔っている人も多いもの。その意味では一番危ない人でしょう。本来、本物のアドバイザーの活躍の場とも言えます。しかし、販売を担当する金融機関にとっても絶好のお客です。ですから競争も厳しい。本人の資産運用にどのぐらい知識を持っているかに拠りますが、「金融機関にお任せするのはちょっと」という人は助言登録をしているアドバイザーに相談する人も多いでしょう。
3番目に小金を持っていて、自分なりに勉強をして投資を楽しむ趣味の投資家です。このタイプ、私は「マネー・マニアタイプ」と名付けています。就業中の若い人もいれば、退職後の脳トレ投資家もいると思います。日経などの経済誌、四季報なども毎号、目を通し、投資セミナーにも参加をします。経済・投資関係のテレビ番組もしっかり見ています。中にはチャート分析やテクニカル指標を研究している人もいるでしょう。こういう人たちは投資そのものが非常に楽しみであり、また学ぶことも非常に楽しんでいます。個別銘柄を売買するのを楽しむタイプの人です。アドバイザーの立場はむしろ講演活動や出版を通じて投資の考え方を伝えるケースが多いだろうと思います。
そして最後の4番目が投資に無縁なサラリーマンです。投資に興味はないが、しかし、リタイア後の将来については不安がある。生活にそれほど余裕はないが、リタイア後のために少しずつ資産形成をしていきたいという考え方を持っています。この4番目のタイプは「生活重視タイプ」です。仕事に関連したことがあれば経済とか金融についてある程度、知っているかもしれませんが、証券、投資、株式市場についてはそれほど興味もなくまたそれを学ぶためにお金も時間もあまりかけたくない、そんな人たちです。
恐らく日本には「生活重視型タイプ」が一番多いのではないでしょうか。しかし、また大きな間違いを犯すことも多い人たちです。金融機関に相談してみると何か勧められそうで恐い。迷っているうちに時間が経ってしまい貴重な時間という味方が弱ってしまう。その点で金融商品の販売にかかわらない専業・プロのアドバイザーを最も必要としている人だと思います。人生を通じて節目、節目で生活、お金、投資、人生などのアドバイスを与えてあげる。その意味ではアドバイザーとしての知識、経験、倫理観、何よりも人格が重視される役割です。言うまでもなくFIWAの役割はそのようなアドバイザーを育成し、認定し、支援することです。
アドバイザーの話に納得して20年、30年経ったときに「あの時、あなたと出会って本当によかった」と言ってもらえる、ある意味、アドバイザー冥利につきる仕事ができるのはこの層の人たちです。しかし、また、アドバイザーとしての収益性もそれほど高くない。従って、アドバイス料は限定的でも顧客数を抱える必要がある。カスタムメイドの資産運用アドバイスは難しいので誰でも簡単にできるシンプルな方法をアドバイスしてそこから逸脱しないようにサポートする。その運用手法が私の提唱する「75文字の資産運用」です。75文字の資産運用はいわばフリーサイズの洋服のようなものでこのタイプの人であればほとんどどなたにでも合う方法です。投資に興味はないが将来が不安というかたもぜひFIWAのホームページ(https://fiwa.or.jp/)をご覧ください。
(岡本和久記)
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FIWAマンスリー・セミナ講演より(講演1)
インフレ率アップが日本企業のROE、PBR、株価を押し上げる
講演:講演:竹中 正治氏 レポーター:赤堀 薫里
日本の企業経営に過去20年、もしくは90年代以降いろいろ問題を抱えていることは、私もその通りだと思います。(中略)既存の過当競争の市場でコスト削減、賃金の抑制に20年間汲々にして、逆にそれが全体的にもミクロ的にも閉塞な状態を作っていたと思います。一つ見落とされている問題は日本企業の平均的なPBRと、自己資本に対する利益率ROEの低さです。これは個別の企業経営者の問題だけではなくて、過去四半世紀続いてしまったデフレ、低インフレというマクロ経済環境が深く関わっているという論点が、どうもスポッと落ちてしまっていると私は思っています。
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FIWAマンスリー・セミナー講演より(講演2)
リーダーシップとビジョン
講演 岡本 和久 CFA, FIWA(R):レポーター 赤堀 薫里
いわゆる証券分析という話は、『PBR、PER、利回り、ROE、売上のマージンがどうだ』『回転率がどうだ』と数量的な部分が多い。しかし、重要な部分は、一番根っこの部分にあるその企業が、どういう企業なのか、どういう体質の企業なのかを知ることだと思います。その中で重要なことはビジョンがあって、それに基づくリーダーシップが大事だと考えています。
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FIWA認定会員 投稿コーナー
お客様のよりよい未来を描くためのお手伝い
寄稿:杉山 夏子 CFP, FIWA(R)
*FIWAは金融商品の販売を行わないアドバイザーに与えられる称号です
わたしがFPになったきっかけは、まず、シンガポールで仕事をしていたときに感じたことです。シンガポールに進出したいビジネスオーナーの方が主なお客様でしたので、金融機関や進出支援の窓口などでの通訳や、海外と日本の税制の違いをご説明することも多かったです。また、自分も生活をしていましたので、年金や健康保険などの両国の制度の違いというのは、国の規模や成り立ちの違いでずいぶんと変わるものだと思いました。ただし、当時の自分は必要な範囲だけ知り、それで満足していたのです。
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FIWA認定会員 投稿コーナー
明治からの株式市場1
長期観測で分かる株式市場の本質~目先の価格変動に惑わされない視座のために~
寄稿:岡本 和久 CFA, FIWA(R)
2022年8月に発表した明治11年からの日本株のパフォーマンス。ながめていると色々なことが分ってきます。その時代の世相、社会情勢など、とても興味深いものがあります。今回はそのうちのいくつか、心に浮かんだことを紹介します。(この記事は投資信託事情に2023年4月号~6月号まで三回にわたって寄稿したものです。出版元のイボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社の了解を得て掲載させていただきます。)
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FIWA動画紹介(FIWAみんなのお金チャンネル)
毎月第二水曜にDIY資産運用講座をYouTube 「みんなのお金チャンネル」で公開しています。
各回、10~30分程度を考えています。お役に立てればうれしいです。質問もご遠慮なくどうぞ。
● DIY資産運用講座3 75文字の資産形成と4つの「Why」
● 株式市場はいつ史上最高値を更新するのですか?
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インベストライフ・アーカイブより
子どもの寄付とマネー教育
日本フィランソロピー協会理事長 高橋 陽子氏 × 岡本 和久
子どもにマネー教育が必要ということはよく言われるところです。でも、マネー教育とひと口に言っても、実は、「使い方」「貯め方」「増やし方」などいろいろな側面があります。そのなかでも大切なのは、「寄付」ということではないかと思います。寄付によって、子どもたちがどのようにおカネや社会のことを学ぶことができるか、日本フランソロピー協会理事長の高橋陽子さんに子どもが行う「マネーハーベスト・プロジェクト」について伺いました。(インベストライフ 2011年3月号より)
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基本ポートフォリオのパフォーマンス
出所:イボットソン・アソシエイツ・ジャパンがMorningstar Directにより作成。
7月のパフォーマンスは4資産成長型が0.08%、2資産成長型が0.28%のパフォーマンスでした。
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投信データ・ウォッチ
出所:MorningstarDirect のデータを用いてイボットソン・アソシエイツ・ジャパンが作成。
国内で購入可能は代表的ETF:2023年7月末の運用状況
国内で購入可能は代表的ETFの7月末の運用状況をリストアップしていただきました。
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● 次回のFIWA(R)通信「インベストライフ」の配信は2023年9月15日です。
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FIWA(R)からのお知らせ・セミナー予定
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FIWAマンスリー・セミナー #215
開催形式 On Line
主催担当 赤堀薫里
開催日時 8月20日 12:30~15:30
講演・講師 講演1:岡本 和久 「ウォール街のランダムウォーカー」を読みとく第1回「株価と価値:ランダム・ウォーク派とファンダメンタル価値派、バブルの歴史」(全4回)
講演2:中野 晴啓氏 「私が目指したい投資信託業界の理想」
備考 お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります
参加費:3300円
FIWA サムライズ勉強会 #65
開催地 東京 主催
担当 岩城みずほ 赤堀 薫里
開催日 9月1日(金) 19:00~20:45
会場 教室とZoomによるハイブリット開催
講演
今、何をすべきか〜短時間労働者の社会保険適用拡大に関する方法について〜
教室受講の方は懇親会(1時間程度)にもご参加いただけます。
講師 慶應義塾大学商学部教授 権丈 善一(けんじょう よしかず)氏
備考 主催:NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会
お申込先:https://somerise.net/2023/07/26/1773/
FIWAセミナー FIWA 設立4周年記念セミナー
開催地 東京
主催 担当:岩城みずほ・赤堀薫里
開催日時 9月8日(土) 18:30~:20:15
会場 会場にて開催・懇親会
講演 「長期投資で幸せで豊かな人生にしよう!」
プログラム
・「すべては生活者のために〜FIWA4 年間の歩みとこれから」 FIWA 理事長 岡本和久
・「新 NISA で始まる我が国の金融立国化」 FIWA理事 中野 晴啓氏
・質疑応答
・懇親会20:15~22:00
参加費
・セミナー会費 1,100円(税込)
・懇親会 4,000円(飲み放題・立食)
備考 主催:NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会
詳細:https://fiwa.or.jp/2023/08/01/4194/
FIWAマンスリー・セミナー #216
開催形式 On Line
主催担当 赤堀薫里
開催日時 9月17日 12:30~15:30
講演・講師
・岡本 和久「ウォール街のランダムウォーカー」を読みとく第2回「プロの投資家の成績表~テクニカル分析とファンダメンタル分析」(全4回)
・経営コンサルティング 津曲 真樹氏 「投資教育が目指すもの(仮)」
備考 お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります
FIWAマンスリー・セミナー #217
開催形式 On Line
主催担当 赤堀薫里
開催日時 10月15日 12:30~15:30
講演・講師
岡本 和久「ウォール街のランダムウォーカー」を読みとく第3回「新しい投資のテクノロジー~FIWA(R)リスク・リターン・相関、CAPMと行動ファイナンス」(全4回)
澤上 篤人氏「資産運用業界のチャレンジ」
備考 お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります
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発行・編集:NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会~FIWA(R)」
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