岡本和久のFIWA/I-OWAメルマガ 20241115

岡本和久のFIWA/I-OWAメルマガ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2024.11.15━━━━
□■ 岡本和久のFIWA/I-OWAメルマガ
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岡本和久がFIWAとI-OWAを通じて行っている活動をご紹介します。
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□■インベストライフ 2024年11月15日号のご案内■□
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「みんなのお金アドバイザー協会~FIWA」の会報誌、月刊ネット・マガジン「インベストライフ」は以下のサイトでご覧いただけます。無料かつダウンロードもできます。相場の短期予想、銘柄紹介などはありません。https://fiwa.or.jp/investlife/
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今月のひとこと 「ラックとスキル」

特に初心の方に多いのですが、「株で儲かった」と言って喜んでいる人は、二つの要素がうまく組み合わさった結果だとよく認識すべきだと思います。

一つは、たまたま買った銘柄が非常に良い銘柄で、理由はともかく急速に上がったこと。そしてもう一つは相場全体が上昇トレンドで株価の上昇を支えてくれたこと、その二つではないかと思います。この二つが重なったというのは、ある意味、非常にラッキーだったと言えると思います。どちらにしても「タイミング」がよかった。これは「Time the market」と言われ「投機的」要素が非常に強いのです。

要するに、これはラック(幸運)であって、スキル(技術)ではないのです。ラックというのは極端に言えば偶然性にかけてそれがうまくいったということです。

人生を通じて資産運用をするときに必要なことは、その目標の状態に至る道筋を投資方針書として明確にする。そしてそれを愚直に守って実行していくということに尽きます。

偶然性にかけるのではなく、株式や債券などの商品を部品、素材としてポートフォリオを構成し、それを長期にわたって管理しながら最終的な投資目的に到着できるようにする。そのためには、個別銘柄ではなくて、各部品の種類(機能)ごとにできるだけ多くの銘柄を保有する。株式で言えば様々なインデックスファンドでよいのです。

これから退職後のための資産運用を人生を通じてするのですから、投資期間が非常に長いわけです。最低でも20年。30年。40年、50年というケースもあると思います。

そのような長期にわたって世界がどのように変化して行くか?それが完璧にわかる人はほとんどいないでしょう。人口の構成も、例えば2100年に向けてグローバルサウスと呼ばれるような地域の人口、経済規模のシェアがどう変わるかは、漠然とはわかってもはっきりとしたところは言えません。その変化の予兆を見ながらポートフォリオを動かしていくことは至難の業ですし、また、失敗したらダメージも大きい。しかし、インデックスファンドなら何もしないでも自動的にポートフォリオの中のそれらの銘柄の比重は高まっていくことになるわけです。

もう一つ、何十年という長期の投資をするときに考えなければいけないのは、株価の動きではありません。むしろ、そのインデックスファンドに含まれている世界中の保有銘柄のすべての価値創造が重要だという点です。ファンドの中のすべての銘柄にはそれぞれの価値があるわけですが、総体として、それらは年々歳々、株主の資金である株主資本を活用して利益を上げ、一部は配当金として株主に支払い、残りは次の年以降のビジネスのために内部留保をしていく。その資金も株主のものです。さらに投資家は、もらった配当金を同じ銘柄に再投資すれば、全体として株主が保有している価値は加速して増加するのです。もちろん、株価は毎日、その価値のまわりを大きく変動しているのです。この変動に投資するのはまさにラックを期待した投資、価値の増加に注目して保有し続けるのがスキルの投資です。

ですから、私はいつも言っているように、75文字の資産形成、グローバルな株式インデックスファンドをとにかく長期にわたって積み立て投資をするのが最も誰にも適した資産の形成法ではないかと思います。これが、理論的に整合性があり、実証的にも非常に成果の上がるやり方なのです。スキルというと何か難しいことをするのかと思うかもしれませんがそうではない。スキル、理論を突き詰めるとバタバタ動かないのがベストということになるのです。小技を振り回して相手に勝つのではなく、技を極めると静寂な境地になるというのは武道の世界でもあるようです。投資の世界も同じことだと思います。

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インベストライフ今月号のご案内
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FIWAマンスリー・セミナ講演より(講演1)
イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社 チーフ・インベストメント・オフィサー
小松原 宰明 氏

今日のテーマは、計量モデルの使い方です。計量モデルを使いながらさまざまなデータを使うことでどのように見せられるか、という事例をご案内します。
いかにデータを中立的、客観的にメッセージとして伝えていくかが目標になっています。
資産形成の実現、経済的束縛からの解放、それから合理的投資行動、これが一体どういうものか。それを実現するにはゴールベースアプローチとその伴走者が必要です。ポイントは、お客様である投資家の把握です。こちらからどんなに優れた良い知見を伝えても投資家が迷ったり理解ができなかったりすると仕方ない。

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FIWAマンスリー・セミナーより(講演2)
戦後の日本証券市場史
特定非営利活動法人 みんなのお金のアドバイザー協会 代表理事 会長
I-Oウェルス・アドバイザーズ株式会社 代表取締役 会長
岡本 和久CFA

今日は戦後の日本証券市場史というお話をします。グローバルな金融リスクがどんどん次から次に起こり、それに対して、世界的に金融を緩和する資金がジャブジャブになった。だけど経済が悪い。設備投資投資先がない。じゃあ、有価証券を買おう、株を買おう、不動産を買おう。それをするとまたそこに新たな実需が伴わないような需要が生まれて、それがさらにまたマネーサプライの追加をもたらしてくる。その循環が今でもある程度続いている部分です。

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シンガポール駐在を終えて - 若干の税制面での考察を交えて
FIWA監事 北村勝信(公認会計士・税理士)

シンガポールは、東京23区とほぼ同じ広さという小さな都市国家ですが、その中に、日系企業が1,000社以上進出しており、滞在する日本人の数も3万人超、街中には日系飲食店、量販店などが多くあります。JETROのデータによれば、日本の対外・対内直接投資でもシンガポールはアジア地域で1位(フロー、2023年)となっており、街中でも日本の存在感の大きさを常日頃感じていました。
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FIWA動画紹介
年金運用革命に学ぶDIY資産運用 (1)

アメリカで起こった年金運用革命がいま、日本の個人資産運用に波及してきています。お任せ運用からDIY資産運用への流れです。二回に分けてご紹介します。

00:00 前史
06:46 ピープルズ・キャピタリズム、ペンション・ドライブとGMの年金発足
14:10 正確なリターン測定、パフォーマンス評価、GO GOファンドからボックス相場入り ニフティ・フィフティ相場
16:29 年金運用再検討とインデックス・ファンドの登場
18:33 80年代からの情報化の進展
(22:13)

URL: https://youtu.be/TZNXxWapG-M
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インベストライフ・アーカイブより
資産運用:黎明期から未来へ

清水さんは1956年に社会に出られ、信託銀行で証券市場関係のお仕事を始めてから、すでに 58 年マーケットとの関わりを持たれている私にとっても大先輩です。日本、そして世界の市場が半世紀以上にわたってどのような動きをしてきたか身を以て体験されてきたわけですが、今日は資産運用業界の黎明期のお話から、これから将来に向けての業界の在り方までお話を伺いたいと思っています。
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基本ポートフォリオのパフォーマンス
出所:モーニングスター・ジャパンにより作成。

10月のパフォーマンスは4資産成長型が-0.31%、2資産成長型が0.20%のパフォーマンスでした。
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投信データ・ウォッチ
出所:モーニングスター・ジャパンにより作成。

<純資産上位ファンド(毎月および隔月決算型を除く):2024年10月末の運用状況>

10月末の国内で買えるETF残高ランキングTOP5は以下の通りです。

外国株世界株式型(除く日本)MSCI ACWI ex Japan指数(円換算)VT Vanguard・トータル・ワールド・ストック

VTI Vanguard・トータル・ストック・マーケットETF

VWO Vanguard・FTSE・エマージング・マーケッツETF

AGG iShares®・コア 米国総合債券市場 ETF

GLD SPDR®ゴールド・シェア

詳細はインベストライフの投信データウォッチ・ページをご覧ください。
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FIWA(R)からのお知らせ・セミナー予定
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第230回 FIWA®マンスリー・セミナー
開催形式: On Line       
担当: 赤堀薫里
開催日時: 2024年11月17日(日) 12:30~15:30
講演・講師:
(1)岡本和久
「投資教育20年で学んだこと」
(2)島田知保氏
「『投資信託事情』が見てきた投信業界65年」

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参加費:無料
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第79回 FIWA®サムライズ勉強会
開催地: 東京
主催: 岩城みずほ
開催日時: 12月5日(木) 19:00~20:45
会場:教室とZoomによるハイブリット開催
講演: 「こども家庭庁の設立と子ども・子育て支援金制度の創設で子育て政策はどう変わるのか」
講師: 伊澤 知法(いざわ とものり)氏
主催: NPO法人みんなのお金のアドバイザー協会

2024年12月5日(木) 開催【第79回 FIWAサムライズ勉強会】こども家庭庁の設立と子ども・子育て支援金制度の創設で子育て政策はどう変わるのか | FIWA Somerise Project Japan

開催日:令和6年12月5日(木) 19時~20時45分(開場18:30/zoom入室18:45)登壇者:伊澤 知法(いざわ とものり)氏こども家庭庁 長官官房 支援金制度等準備室長 内閣審議官…

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第231回 FIWA®マンスリー・セミナー
開催形式: On Line
担当: 赤堀薫里
開催日時: 2024年12月15日(日) 12:30~15:30
講演・講師:
(1)岡本和久
「お金、仕事、投資、生き方(総集編)」
(2)田村正之氏
「一番多い投資家からの質問に答える(仮題)」

https://happymoney.stores.jp

参加費: 無料

〇 11月、12月のマンスリー・セミナーは謝恩セミナーとして無料でご参加いただけます。Zoomによるオンラインのみです。Zoom情報等はFIWAのHPよりご確認ください。

セミナー | 特定非営利活動法人「みんなのお金のアドバイザー協会〜FIWA」

セミナー について 特定非営利活動法人「みんなのお金のアドバイザー協会〜FIWA」 自立をめざす生活者が信頼できるアドバイザーに出会えるサイト

★★★FIWAのセミナーの新シリーズが始まります。★★★

開催形式: On Line
担当: 赤堀薫里
開催日時: 2025年1月20日 13:00~14:30
プログラム:
今月の世話人ご挨拶 土井広文氏
岡本和久「ライフプランから資産運用まで、その概略を知ろう」
フリー・ディスカッション(雑談会)
備考: ご参加は無料です。ご招待者
FIWA 正・准会員、アドバイザリー・ボード・メンバー、友の会会員
および各地のサロイン主催者の方、生活者のための投資を学ぶグループなどを主催またはご参加している方々、個人的に資産運用を学ぼうとしている方
これまでマンスリー・セミナーにご参加されてきた方々
上記の方々がご紹介される方々

お申込みは開催日の三週間前より以下のサイトにて承ります

https://happymoney.stores.jp

ご不明の点があれば担当の赤堀までメールをお願いします。
akahorik@i-owa.com