第205回FIWAマンスリー・セミナーが開催されました
2022年10月16日、第205回マンスリー・セミナーが開催されました。
ゲストは旧知の河口眞理子さん。熱のこもったお話でオンラインとは言いながら会場は多いに盛り上がりました。
私はオランダ、イギリス、フランスの東インド会社の成立から消滅までの過程から株式会社というもののがどのような過程で生まれてきたのかというお話をしました。東インド会社と現代の株式会社の一番大きな違いは前者が生活者の一部である豪商が支配していたものだったのに比べ、今日の株式会社は究極的には生活者全体が会社で働く人であり、会社の生産物の消費者であり、会社の資本の出し手であるということです。つまり、会社は生活者が総体として作り出しているものです。その視点からも河口さんのお話はとても興味深いものでした。
河口さんの指摘するように倫理的価値に基づいた投資方針、社会的価値、財務リターン、社会リターン、財務・社会を統合したリターンの評価という歴史のなかでESG、SDGs、インパクト投資などへと進化があり、さらに株式のワクを越えワクチン債、グリーンボンド、さらにはクラウドファンディング、寄付投資などへと今後、大きな変化を遂げることを予想される分野までお話をいただきました。
参加のみなさま全員からもコメントや質問をいただきとても有益な会ができました。河口さんには非常に中身の濃い良いお話をいただき大感謝です。次回は11月20日、ゲストには青山大学院客員教授の吉野貴晶さんをお招きしてユニークな投資戦略についてお話をしていただきます。私は古代からのお金の歴史についてお話します。お楽しみに。