私の人生に大きな意味のあった本たち
FACEBOOKでブックカバーチャレンジというのがまわってきた。<7日間ブックカバーチャレンジとは、読者文化の普及に貢献するためのチャレンジで、参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿するというもの>だそうだ。ちょうどSTAY HOME期間で本の整理などをしていたのであれこれやっているうちにかなり面白くなってきた。まとめて掲載します。
我が旧友で親友の姪っ子さんから回ってきたバトン、ありがたく拝受。第一回は60数年前のギター教則本(これも一応、本)。大学のクラシカル・ギター・クラブには小原聖子先生がいらっしゃっていました。
ずっと探していた本ですが40年ほど前にようやく神保町の八木書店で発見、求めました。昭和24年の本です。あの英文学者の福原麟太郎先生が「ぼくが死んだら、この本をお棺の中へ入れてくれ」と奥さんに言ったという本。アンツルさんの文章から名人たちの芸が沸き立ってくるような本です。
私が川柳を好きになったきっかけの本です。おちぼひろいは古川柳、でんでん太鼓は明治以降の川柳。田辺聖子さんの解説もすばらしい。どちらも人間って変わったいないなあ、みんな同じだなあって思います。
33年前、40歳になったときに太極拳を始めました。いまでも毎日、太極拳は欠かせません。始めたばかりのころ師から勧められて読んだのが鄭曼青先生のこの本(右側)でした。最初は国会図書館で何回にも分けてコピーを取らせてもらいました。その後、鄭曼青先生の太極拳を老荘思想の観点から説き起こしたのが左の本。この本がきっかけになり老荘思想を勉強し、さらにそれが瞑想に入るきっかけになりました。その意味では私の人生にとって重要な本でした。
40代中ごろでしたがいままでやっていた瞑想法に少しずつ疑問が生まれていました。何とか忙しい毎日を静かな心で過ごすことはできないか。充実した生活と静寂な心は両立できないものか。ある時、本屋の精神世界コーナーでたまたま手にして開いたとき飛び込んできたのがこの本のこのページでした。そして、早速、TM(超越瞑想)を始めたのです。
中学二年の時に転向してこられた英語の先生との出会いはとても大きなものだった。一つは英語が好きになったこと、もう一つは平和の大切さだった。先生がいつもおっしゃっていたのは人生で大切なのは「愛と誠実と努力」だと。転校してきた年のクリスマスにわざわざ私の自宅までお出でになりこの二つをプレゼントしてくださった。聖書の英語は正しい英語の一番基本だということ言われていた。辞書はその後、アメリカに渡ったときいつも持っていた。中学最後の授業で黒板一杯に書かれた一言は忘れられない。「Be a peace maker!」
ポートフォリオ理論も行動ファイナンス理論も大切ですが理論も心理も需給もチャートも欲望も恐怖も、そして社会現象、経済状況、すべて含まれているのが歴史です。歴史は繰り返しませんが歴史から学ぶことはとても多い。私にとっては非常に大きな学びの二冊でした。
7日間ブックカバーチャレンジは楽しませてもらいました。私のこれまでで大きな影響のあった本を書かせていただきました。七日目になり「そう言えば仕事で大きな影響を受けた本について書いていないな」と気づきました。この際、調子にのって「ブックカバーチャレンジ~補足編」を書きます
左上から時計回りで・・・
① 入社してまず、「これを読め」と言われた本「The Over-the-Counter Securities Market」
② アメリカのインベスバンクの歴史と現状に関するレポートを書く上で読めと言われた本「Medina Report」
③ 証券会社で働くならこれぐらいは読んでおけと言われたグレアムの証券分析「Security Analysis」
下段右から
④ CFA受験勉強をしていたときのメイン・テキスト「Investment Analysis and Portfolio Management」目からうろこがボロボロ落ちた本だった
⑤ 長期資金調達(インベストメント・バンキング)の基本テキスト「Long Term Financing」
思えばこれらのすばらしい書籍を常に課題として与えられたことを幸せに思います。