証券人生50周年
今日は2021年4月1日。私が学校を卒業して証券界に入って50周年です。思い起こせば色々とありました。入社した年にニクソンショック、73年のオイルショック、そしてトリレンマから省エネ、省力努力で輸出主導の経済回復、第二次オイルショックも、プラザ合意の円高も乗り越えバブルの時代へ。ブラックマンデーもいち早く回復、1989年になると金利も上昇を始めるがそれでも株価は上昇。そして1989年末の38915円の高値を付けてバブルは崩壊、不良債権処理、構造不況、そしてグローバルなバブル崩壊の玉突き、さらにはコロナショック・・・。まあ、色々ありました。
そんな中、私は4年間国際金融部門スタッフ(東京、サンパウロで2年ずつ)、証券アナリスト(ニューヨークで9年、東京のバブル期に6年)、外資系年金運用会社で社長として15年(東京⇔サンフランシスコを行ったり来たり)、そして投資教育家、ファイナンシャル・ヒーラー®として16年というこれまでの証券人生でした。
入社当日の日経平均は2414円でした。昨日は29178ですから50年で12倍、これは年率約5%です。この間、米国ダウ平均は903から33066へと36倍高です。しかし、この間、ドルが360円から110円になっていますからこれを調整するとやはり11倍程度です。その意味ではほぼ似たような上昇率だったのです。
しかし、以下のグラフを見るとこの50年、前半は日本、後半はアメリカが好調だったことがわかります。つまり、常に半分ずつ保有していたら安定的な上昇だったことがわかります。
この50年のレッスンは、色々な悪材料は次から次に発生して相場も乱高下するけどずっと保有すれば年率5%程度のリターンを得られた、そして、日米に分散投資していればそのリターンを安定的に獲得できたということ。要するに50年のレッスンは「長期投資」と「分散投資」だったということになりそうです。